孝道山歩(こうどうさんぽ)

2019/03/21

都会の中の「ひだまり」

 大広間の広さは200畳。滑り台やボールプールで遊んだり、絵本を読んでもらったりして、子どもたちのにぎやかな声が絶えません。
 子育て支援ふれあい広場「ひだまり」の一こま。核家族やひとり親家庭が増える中、保護者の心の安らぎと子どもの健やかな成長をサポートしたいと2008年に始まり、11年目を迎えています。
 発案者は岡野鄰子(りんこ)孝道山本仏殿二世副統理です。孝道山の婦人会メンバーに、「皆さん、先輩ママ≠ノなってもらえませんか? 若いママたちの相談相手になってほしいのです」と呼びかけました。
 先輩ママでもあるスタッフが子どもたちの遊ぶ様子を見守り、若い母親たちは親同士でおしゃべりをしたり、スタッフに育児の相談をしたり。いつ来ても帰っても自由で、「気楽に行けて、ホッとできる」と口コミで広がり、毎回平均160人の親子が参加しています。
 昨年、開設10周年を記念して同窓会が開かれました。その際、長野県からリンゴが届きました。送り主は「今は横浜を離れ、信州の片田舎でリンゴ農園をしています」という母親。手紙にこうあります。
 「ひだまり≠ナはスタッフの方が親切に子どもの面倒をみてくれるので、自分は安心して趣味の読書にふけることができました。いつしかスタッフの方との会話も楽しむようになりました。……秋になると、あの時お世話になった方々に、自分たちが育てたリンゴをお持ちするのが楽しみで、これからも、リンゴと子どもの成長を報告にひだまり≠ノ通いたいです」(『孝道山子育て支援ひだまり10周年記念誌』)
 孝道山では、子育てサークル「すくすくらんど」(未就園児対象)、「わくわくらんど」(未就学児対象)も開かれており、 「一人で悩まずに気軽に寄ってみて。人と話せば気が楽になるかも。スタッフは皆、自分が好きでやっていて、子どもの笑顔やママたちのまた来ます≠フ言葉に癒やされています」(スタッフの一人)
 手塩にかけたリンゴが秋に実るように、人の善意に触れて子どもたちの心が豊かに育ちますように――。

写真は、「ひだまり」開設10周年同窓会での「親子ミニ座禅」

- Topics Board -